医者さんとしての私、仕事外の興味の為にこのページをつくりました。このぺージを通じて、皆様と交流とか楽しみます。ようこそお出でくださいます!
□□中国語
□□BBS
□□ご意見     □□メール

漢方Q&A Home

漢方Q&A

Q1:漢方薬は新薬とどこがどう違うのですか?

 新薬は、おもに化学的に合成された薬品です。それに対して漢方薬は、自然のままの植物、動物、鉱物などで構成された処方を使用しています。これが最も違うところです。
 漢方薬と新薬の違いはこれだけではありません。
 漢方と西洋医学の違いは、全く違った考え方、視点から人間や病気を見ています。漢方には「腎」という概念がありますが、これは西洋医学で言う腎臓とは全く違ったものです。漢方で言う「肝」は、西洋医学で言う肝臓とは違った働きを持つ独特の臓なのです。そのほか、「気」という概念は西洋医学にはありません。つまり、漢方は西洋医学とは全く異なる思想、理論に基づき体系化された別の医学なのです。
 この全く異なった思想や理論を駆使して病気を治療する医学なのです。そしてその病気を治療するには、化学的に合成された薬品を使用するのではなくて、その病気に最も適した自然ままの漢方薬を処方として決定し選び出すことが一番大切なことです。

Q2:漢方薬にはどんな種類があるのですか?

 漢方薬といえば煎じ薬だけかといいますと、煎じ薬だけではありません。
 確かに漢方薬では葛根湯と言うように何々湯と言う煎じ薬が多く使用され、一般的ですが、当帰芍薬散、五苓散などというように散剤、桂枝茯苓丸、八味丸などのように丸剤、紫雲膏などの外用軟膏など数多くの剤型があります。そのほかに、エキス剤というものが使用されていますが、これは漢方薬を煎じて、その後真空乾燥して、携帯に便利な顆粒にしたものです。お湯に溶かすとほとんど煎じ薬と変わりありません。
 しかし、エキス剤には欠点があります。個々の処方の薬味の分量が決まっていますので、病状に合わせて加減することが出来ません。

Q3:漢方薬に副作用はあるのでしょうか?

 最近、薬禍、薬害、副作用に関する関心が高まってきています。
 新薬に関すものばかりでなく、薬全般への警戒と危惧の念は、当然薬草、漢方薬、民間薬へも同じような考え方が求められます。
 結論から言いますと、副作用はありません。一般的に漢方薬を飲んで副作用があるというのは副作用ではなく、飲む漢方薬の選定が間違っているからに外なりません。その人の体質、病状に的確に合っていれば副作用的な症状は現れません。その人の体質、病状に合っていれば、かえって飲むとおいしくさえ感じるものです。
 漢方薬にも作用のきついものもあります。だから、飲む人の体質、病状に合った漢方薬を選定することが、最も大切になってきます。
 漢方薬はほとんど単独で使用することはなく、いく種類もの薬草を独特の組み合わせによって一つの処方として用いますので、その作用を増強し違った作用を導き出すとともに、副作用的な症状を緩和してくれます。
 一般に用いられている薬草は、皆日常私達が口にしている食品ですから、安心して長く服用しても心配ありません。
 薬草の中にはきつい作用のものもありますから、自分に適した漢方薬を服用することが最も大切なことです。

Q4:漢方薬は高価というイメージがありますが、実際どのくらいかかるものでしょうか?  健康保険はきくのでしょうか?

 高いか安いかは難しい問題で、何を基準にするかによりますが、使う処方に用いられている薬草の値段によって違ってきます。
 一般に、煎じ薬は一日分400円~800円ぐらいですが、エキス剤はそれより少し安く300円~600円ぐらいと考えてよろしいです。使っている処方に高価なものが含まれている場合はもっと高くなる時もあります。
 いずれにせよ、使用される処方によって漢方薬の値段はそれぞれ異なります。
また、現在では百数十種の漢方エキス剤が健康保険に適用されていますので、これらについては健康保険で服用することができます。煎じ薬の場合は、一部の生薬に健康保険が適用されていますが、健康保険に適用されていないものもありますので、健康保険で服用することは難しく、一般に自費になります。

Q5:煎じ薬とエキス剤は、どちらが効き目はよいのでしょうか?

 煎じ薬とエキス剤を比べてみると、それらの匂いに違いがあることにすぐ気づきます。煎じ薬はよい匂いがするのに、エキス剤はあまり匂いません。これはエキス剤を作るとき生薬をみないっしょくたにした方法で作った結果です。
 それは揮発性の強い生薬を多く含んだ処方で顕著です。揮発性の香りのよい生薬は短時間で煎じることが求められます。実際には、煎じる時間は5分から10分ぐらいの短い時間で、揮発成分が揮発しないように煎じなければなりません。エキス剤が出来あがった時点で、すでに含まれている生薬の成分が失われ、エキス剤の効き目がそれだけ失われるということが起こっているのです。
 このことからみてもわかるように、煎じ薬とエキス剤の効き目は煎じ薬の方が勝れています。
これはほんの一例に過ぎません。きめこまやかにきめられた通り煎じて飲むのが一番良い方法なのです。簡便さを追求したエキス剤は漢方の本来の姿ではありません。
 少々手間はかかりますが、煎じる方が効き目があります。

Q6:他の薬と一緒に服用してもよいのでしょうか?

 病院からもらった新薬と一緒に服用してよいかとよく聞かれますが、一般的にいって経験上多くの場合併用しても問題ないようです。
 西洋医学と漢方はその理論、考え方が違いますので、使用する化学薬品と漢方薬との飲み合わせはあまり深く考えることはありません。なぜかというと漢方薬は、毎日食べている食事のおかずのようなものですから、なんら気にすることはありません。
 たとえば、漢方薬に含まれているねぎ、やまいも、あんず、なつめ、はっか、くこ、はとむぎ、れん根などは、みな食品として日常使用されています。しかし、新薬の中には強く症状を押さえるものもあります。また、その副作用で新たな症状が現れるものもあります。
 そこで、漢方薬を併用する場合には、必ず専門の医師、薬剤師にご相談してください。

Q7:効き目がない場合には量を多くしても良いのでしょうか?

 漢方薬をもらった場合、専門的な判断からその人の体質、症状に合わせて量を決めています。それで勝手に薬量を増やしたり減らしたりすることは良くありません。
 もし効果がなかった場合には、かかりつけの専門の医師、薬剤師にご相談ください。
 市販のエキス剤には、服用量がきめられ記されています。これが一応の目安となります。やはりこの場合にも専門家に相談してください。

Q8:どうすれば効果が一番現れるでしょうか?

 まず、専門家の指示どおり服用することです。一般的な服用法を説明しましょう。
 普通毎日一日3回、食後2時間から3時間経ってから服用するのが一番よろしいです。
一般に食前1時間ぐらい前の空腹時がよいでしょう。病気によって服用法が変わることもあります。
 特別の指示がない限り、煎じ薬は温かいままで服用します。しかし、実際に煎じる場合に1日1回煎じて1回目は温かいまま飲めますが、2回目、3回目は冷えていますので、また温めなおしてから飲まないといけません。いちいち面倒なので、そのまま放置し、温めないで常温で飲むようにしてください。
 温め直すと、処方によっては有効な揮発性の成分が飛んでしまう心配があります。一番よい方法は、煎じてすぐ小さめのポットに入れておくといつでも温かいものが飲めます。処方によっては冷たいものを飲む場合もあります。
 エキス剤の場合は、顆粒、散剤ともお湯に溶いて服用してください。錠剤の場合は、コーヒーカップ一杯ぐらいのお湯で服用します。

Q9:どのくらいの期間服用を続ければ効果が出ますか?

 軽い風邪ならば、1服から1日の服用で効果があります。従来、漢方薬は長く飲まなければ効かないといわれてきたのは、相当に慢性化しあるいは悪化してから漢方薬を服用する場合が多かったからです。
 急性病は、もちろん漢方薬で急速に改善されます。しかし慢性病では一定の時間が必要です。
どのくらいで効果が現れるかは、病気の程度やその人にもよります。慢性病、反復病状が現れる人、病弱の人などは、体質の改善が必要なので、一定の期間毎日コツコツと服用することが、より良い効果をあげることにつながります。

Q10:人によっても服用する薬も変ってくるのでしょうか?

 同じ胃炎でも、よく見ると症状が違います。もちろんかかっている人の体質もそれぞれ違います。太っている人、痩せている人、穏やかな人、怒りっぽい人、冷え性の人、暑がりの人というように、千差万別です。
 体質によって与える漢方薬は、同じ症状でも人によってそれぞれ違います。
ですから、Aさんがある漢方薬を服用して胃炎が治ったからといって、Bさんの胃炎も同じ漢方薬で治るとは限りません。

Q11:妊娠中の服用は避けた方がいいのでしょうか?

 妊娠中にも、妊娠中独特の病気が色々あります。当然、それに合わせてその病気を治す漢方薬があります。たとえば、つわりを治す漢方薬、流産を止める漢方薬、妊娠中のむくみをとる漢方薬、安産の漢方薬等々沢山ありますから、必ずしも妊娠中は漢方薬の服用はいけないというわけではありません。漢方全体からいえば、下剤や強い発汗剤などは注意して使用する必要があります。
 いま服用している漢方薬を妊娠してからも服用してよいかどうかは、漢方の専門家にご相談ください。

Q12:子どもに飲ませるよい方法がありますか?

 漢方薬は苦くて飲みにくいといわれていますが、必ずしもそうではありません。子どもによく用いられる小建中湯などは、非常に甘くて飲みやすい薬です。
 また、不思議なことに、適応しない人には相当にのみにくい漢方薬でも、適応した人にはおいしく感じられます。
 子どもが飲みたがらない多くの場合は、実は親が飲ませようとして一生懸命になりすぎていることが多いのです。何とか飲まそう、まずかろうが飲まそうといった気持ちが子どもにも伝わり、子どもは懸命に拒否反応を起すのです。
 おやつでも与える軽い気持ちで飲ませると、結構飲んでくれます。どうしても飲まない場合は、ジュースに混ぜるとか、蜂蜜や砂糖などを加えるとかして、服用させてください。

                               (http://home.att.ne.jp/blue/nakao/faq.htmlより)

自己紹介

娘の写真

僕の写真

大腸肛門病気の知識

中国語の利点

漢方医と漢方薬

中国の風景

私の仕事

その他

   ■ 高野病院
   ■ 鮫島病院
   ■ 朝日新聞
   ■ 読売新聞
   ■ 世界日報